麦飯の健康効果 その1
麦飯にはビタミンB6が豊富に含まれています。このビタミンB6には、タンパク質の代謝を助ける働きがあります。
現代の日本では、その食生活というものが急速に洋風化しており、肉や魚などタンパク質の摂取量が以前よりも増加しています。そのため、ビタミンB6もたくさん必要となるわけです。つまり、ビタミンB6を豊富に含んだ麦飯を食べることで、よりタンパク質の代謝が良くなるわけです。
麦飯には、自律神経失調症を防ぐ効果もあります。自律神経失調症は、交感神経と副交感神経の二つの自律神経のバランスのくずれから起こるわけですが、麦飯に多く含まれているパントテン酸は、神経刺激を伝えるアセチルユリンを作り出して、自立神経に働きかけてくれるのです。
このパントテン酸が体内に十分にあると、アセチルコリンも十分に合成されるようになります。このアセチルコリンの働きによって、副交感神経の働きは正常になります。そうなると腸の調子も良くなり、腸の炎症を防ぐことも出来るようになります。
さらに、副交感神経の働きが正常に保たれるようになると、腸のぜん動運動も高められるようになるため、便秘の予防やその解消にも効果を発揮するようになります。また、麦に多く含まれている繊維が大腸に住む細菌によって分解される時に有機酸が出来ることとなりますが、これが腸の粘膜を刺激することによって自然な便意をもよおすようになるという効果もあるのです。